シゲ「失礼いたします」シゲはそう言うなり大きな扉を開けた部屋の隅には小山が立ってるそして部屋の真ん中には大きな楕円形のテーブルがあり王妃と増田王子が座っていた増田王子だ会いたかった増田王子が目の前にいた錦戸は鼓動が早くなるのを感じた山下「入りなさい」その言葉をきっかけにシゲは錦戸の背中を押し部屋に入れ錦戸をエスコートするようにテーブルの前まで誘導し椅子をひいた錦戸はその椅子に腰掛けたシゲは小山の横へと移動し並ぶように立った山下「紹介します。我が息子でこの国の王子の…」増田「増田ですふふっ」山下「この娘は喋れないので自己紹介は割愛の方向で。コヤシゲ、話をする前に食事を運んで」小山「かしこまりました」シゲ「少々お待ち下さい」小山とシゲは部屋をあとにした山下「うちのコック長は料理がうまいんだよね」増田「うまいね、特に餃子がねふっふっふ」山下「餃子好きだね」増田「うんw」うん と言った王子の笑顔は極上のキラキラスマイルだったもしこの城に置いてもらえれば王子の知らない面をたくさん知ることができるんだなと錦戸は胸が高鳴った小山「失礼いたします」食事が乗ったトレイを持って小山とシゲが入ってきたそしてもう一人…コック服にはスタッズがついていたりボタンが全て違うものだったり、コック帽にはドクロが刺繍してあったりと本当に王室付きなのかと疑ってしまうような風貌だったそして3人によって食事が前に並べられた山下「紹介しときます。うちの料理長の田中」田中「お初にお目にかかるぜ嬢ちゃん!」錦戸は会釈した増田「口悪いしあんな格好だけど料理は美味しいから」田中「ちょっと、王子!」増田「ふふふ」山下「田中は器用でたまにアクセサリーなんかも作ってくれるんだよ」田中「ハハハッ、王妃様照れますよ」一体王妃の言葉のどこに照れる所があったのだろうか錦戸は全く理解できなかったが山下や増田も笑っていたので錦戸も得意の作り笑いをした目の前に出された食事は王子の言うとおりとても美味しそうだった見たこともないものばかりだったがいい香りが鼻を楽しませた増田「いただきます」王子は夢中になって食べていた王妃も口の中に食べ物を運んでいく錦戸は2人を観察し見様見真似で銀色の先が丸いものと3つに先が割れたものを使ったまずは一口、白い陶器に入ったオレンジの海のようなスープと言われるものを銀色の先が丸いものですくい飲んだズズズッと飲む時に音がしたその途端、部屋にいた錦戸以外の5人が一斉に錦戸を見た山下「マナーも教えないとな。シゲ、誰かをこの子につけてマナーを何から何まで教えるよう手配して」シゲ「では、私が」山下「シゲは王子に仕える身だろ?女の方がいい。誰か適役は?」小山「でしたら上田をあてがいましょう」山下「そうして」小山「承知いたしました」山下「で、早急に上田呼んで」小山「かしこまりました」小山は部屋を出て行った小山が上田とやらを呼びに行っている間に食事をほとんど済ませてしまった小山「失礼いたします」山下「どうぞ」小山「上田を連れて参りました」上田「失礼いたします」山下「わざわざごめんね」上田「いえ、王妃様がお呼びとあらば」山下「ありがとう」山下はみんなを見渡した山下「この子は」王妃は錦戸を見つめながら言った山下「口も聞けず家の場所はおろか自分の名前すら話す事ができません。よってこの娘を城におく事にします。これは王子と話し合って決めた決定事項です」増田「よろしくね」山下「そして上田、貴女にはこの娘の教育係をしてもらいます」上田「はい」山下「教育を施し、文化を教えてあげてください。そして教育が終わり次第この娘には城に仕えていただきます。何の仕事が向いているかも見抜き、しっかり教育してください。頼みますよ」上田「はい、かしこまりました」山下「以上です。それでは私は街を視察に行ってきます。小山、赤西に馬車を用意させておいて」小山「かしこまりました」話が終わると王妃と小山は部屋を出て行った増田「シゲ、俺が街を視察すんのっていつだっけ?」シゲ「4日後です」増田「4日後かぁ。国民、また新しいうちわ作ってんのかな?」シゲ「作ってると思いますよ」増田「楽しみだなぁw今日は【山下】ってうちわでいっぱいなんだろうね」シゲ「王妃様は一番人気ありますからね」増田「にしてもいつも笑いこらえるの必死なんだけど。なんで人にもの頼む時だけあんなかしこまってんだろww」田中「王妃様はいつもの事じゃないっすか」シゲ「王妃キャラじゃないの?」上田「王妃キャラってww実際王妃だし」シゲ「増田はないの?王子キャラ」増田「ないよ」何か王妃様が居なくなった途端やたらフランクだなぁ。年齢近そうだし、そういう事かな?上田「あ、そだ。さぁ、こっちに来なさい。えーっと…何て呼んだらいい?」上田は部屋のみんなに問いかけたようだった田中「呼び方ないと教えるもんも教えらんないもんな」シゲ「何かニックネーム的なのいるよな」増田「黄色だからイエローでいんじゃない?」田中「いや、足の裏に似てるから足裏は?」上田「それは何でも…俺、足裏なんて呼べない」シゲ「いいじゃん、イエローで。呼びやすいし」増田「じゃあイエローで。宜しくね、イエロー」錦戸はイエローと呼ばれる事に決まったシゲ「なんか黄色人種への差別用語みたいだけでね」田中「まぁいいじゃん、そういう由来じゃねぇんだし」上田「じゃあ、イエロー!行くよ!ってイエローに部屋とかある?」シゲ「あ、ない!じゃあ東の塔の2階の端の部屋で。あそこベッドとか暮らせるだけのシステム揃ってるよね?」増田「知らないよ」上田「じゃあとりあえずそこ行く。服何着か用意してもらっていい?」シゲ「じゃあ中丸に用意させるわ」上田「センスいいの選べよって言っといて」シゲ「分かった」上田「はい、行くよ!」錦戸は上田に連れられ東の塔へと向かった